
不動産売却を不動産会社に相談する時に、注意すべき重要なポイントがあることをご存知ですか?
・「不動産の売却までの手続きがわからない」
・「どこに相談に行けば良いのかわからない」
という悩みをお持ちの方がいらっしゃると思います。
そこでこの記事ではそんな「不動産売却の相談を誰にしていいかわからない」というお悩みを解決します!
3分くらいで読めますし、相談時のポイントをおさえることで、不動産をトラブルなしで売却できる可能性が劇的に高まるので、まずはご一読を!
この記事の目次
相談時に知っておきたいポイント1:不動産売却の概略フロー(事前知識)
不動産売却の相談をする前にまず知っておきたいことは、不動産売却の概略フローです。
詳しいことは不動産仲介業者から説明を受けますので、相談前の段階では大まかなフローを理解できていれば問題ありません。
(1)不動産売却の相場を確認する
国土交通省の「土地総合情報システム」で不動産の取引金額を確認する事ができます。
所有する不動産と似た不動産の取引履歴を探すことで、大まかな相場感を把握する事ができます。
(2)査定を依頼する
売却したい不動産を不動産会社が査定をします。不動産会社は査定結果と根拠を売主に説明します。
(3)不動産会社と媒介契約を締結する
売主が提示された査定金額に同意した場合、売主と不動産会社は媒介契約を締結します。
(4)売却活動を開始し購入者と交渉する
売主は媒介契約者と相談の上、売却希望価格を決定し売却活動を開始します。
(5)売買契約を締結する
売主が提示した売却希望価格に買主が同意した場合、売買契約を締結します。契約では支払日や引き渡し時期が明確化されます。
(6)不動産を引き渡す
売買契約締結後、数週間以内に決済が実行されます。買主への物件引き渡しにより不動産の売却完了となります。
概略フローに関して知っておくべき事は以上です。次の項では不動産会社へ売却を相談する方法を解説します。
相談時に知っておきたいポイント2:【必須】不動産売却相談の際、不動産会社へは一括査定からアプローチする
不動産売却を検討する時、相談するべき相手は不動産会社です。
なぜならば不動産会社は不動産売買のプロであり、媒介契約締結後は売却希望価格の決定や諸経費管理を力強くサポートしてくれるパートナーとなるからです。
ただし不動産売却の検討段階で、不動産会社に売却の相談を直接持ちかけることは絶対にしてはいけません。
なぜならば単一の不動産会社に査定を依頼すると査定額が大きく下がってしまう可能性が高いからです。
適正価格での売却を目指すならば、複数の不動産会社に対して査定を依頼する事が不可欠となります。
この項では「不動産一括査定サイト」を利用した不動産会社への相談方法をご紹介いたします。
具体的には
・(1)不動産会社への最初のアプローチは「不動産一括査定」とする
・(2)好印象の不動産会社に訪問査定を依頼する
・(3)信頼できる不動産会社と媒介契約を締結する
といったアプローチ手順となります。
(1)不動産会社への最初のアプローチは「不動産一括査定」とする
不動産売却を検討し始めたら、まずは不動産一括査定サイトを利用しましょう。
このサイトに自身が保有する不動産の情報を入力すると、家に居ながら複数の不動産会社に査定を依頼する事ができます。
査定結果が各社から帰ってきたら好条件の不動産会社を3〜4社に絞り、次のステップである訪問査定に進みます。
(2)好印象の不動産会社に訪問査定を依頼する
一括査定サイトによる簡易査定後は3〜4社の不動産会社に「訪問査定」を依頼します。
訪問査定では不動産会社の担当者が実際に物件を確認して査定するので、簡易査定時よりも精度の高い査定結果が提示されます。
この時、査定結果に不明な点や疑問点があれば積極的に担当者とコミュニケーションを取るように心がけましょう。
(3)信頼できる不動産会社と媒介契約を締結する
訪問査定の査定額に納得できた場合はいずれかの不動産会社と媒介契約を締結することになりますが、契約する不動産会社は査定額だけで決定すべきではありません。
媒介契約を締結する不動産会社は、不動産売却を二人三脚で目指す重要なパートナーとなるからです。
訪問査定時などのコミュニケーションで「この会社は信頼できる」と感じた不動産会社と契約を締結するようにしてください。
具体的には下記の項目を満たす会社であれば、信頼できる不動産会社といえます。
・確認事項に対して丁寧でスピーディーな対応を取れている
・物件の状態や不動産のローン残額などを調査/ヒアリングできている
・査定結果について根拠を明確に説明している
・不動産売却の背景をヒアリングし、適切な売却プランを提示している
媒介契約の締結まで終了すれば、不動産会社がパートナーとして不動産売却完了までを力強くサポートしてくれます。不動産会社担当者とコミュニケーションをとりながら納得のいく不動産売却を目指しましょう。
相談時に知っておきたいポイント3:不動産売却における税理士・司法書士の役割
不動産を売却する過程で税金や登記等の専門知識に関するアドバイスが必要となることがあります。
急な確認が必要となった時にも焦らず対応できるように、各専門家の担当業務を把握しておきましょう。
この章では具体的に
・税理士
・司法書士
の役割についてご紹介いたします。
税理士
不動産の売却時の譲渡所得には所得税・住民税が課税されます。
この時軽減税率などの税率を正しく計算しておく必要があるので、税理士への連絡は常に徹底する必要があります。
なお税理士には所得税を専門とする方と、相続税・贈与税を専門とする方がいます。
どちらを専門にされているかWebなどで確認の上、目的にあった専門の税理士にお仕事を依頼しましょう。
司法書士
不動産の売買により権利関係に変更が生じた時には登記簿謄本が変更修正されます。
登記作業は不動産の売主と買主が共同で行う作業ですが、この作業を代行する人が司法書士です。
権利に関わる内容なので、万が一手続きに抜けがあるとトラブルが起きるのは必死です。
不動産売却における司法書士の役割は非常に重要であることを覚えておきましょう。
不動産売却の検討を始めたら、まずは不動産一括査定をする事がポイント
不動産売却の相談時に知っておきたいポイントとして
・不動産売却の概略フロー(事前知識)
・不動産会社には一括査定からアプローチをする
・不動産売却における税理士・司法書士の役割
を紹介いたしました。
中でも「不動産会社には一括査定からアプローチをする」点に関しては実施の有無で最終の売却価格が大きく変わってくるので、実施が必要不可欠なアクションであると言えます。
今回ご紹介した方法を実践する事で不動産会社と優良なパートナーシップを組み、不動産売却に関していつでも相談できる関係性を構築しましょう。