
ワンルームマンションの売却方法はたった2種類しかなく、非常にシンプルだということをご存知でしょうか。
目的に応じた売却方法を選択することは、売却金額や売却時期などの目標を達成するために必要不可欠であると言えます。
とは言え、
「ワンルームマンションの売却は初めて。実は売却方法を全く知らない」
「各売却方法のメリット/デメリットがわからない」
といった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事ではワンルームマンションの売却方法と各メリット/デメリットを不動産売却専門ライターがご紹介します!
fa-arrow-circle-rightたった2つのワンルームマンション売却方法
fa-arrow-circle-rightワンルームマンション売却方法を徹底比較
fa-arrow-circle-right各ワンルーム売却方法がおすすめな人の特徴
3分程度で読めますし、ケースに応じて適切な売却方法を選定することで不動産売却の目標を達成できる可能性を高めることができるので、ぜひご一読ください!
この記事の目次
【ワンルームマンション売却】たった2つの売却方法
ワンルームマンションの売却方法は、実は2種類しかありません。
目的に応じて売却方法を使い分けることで、ワンルームマンション売却における売却金額や売却時期などの目標達成率を大幅に高めることが可能です。
fa-arrow-circle-right不動産会社に「仲介」してもらう方法
fa-arrow-circle-right不動産会社に「買取」してもらう方法
この章ではワンルームマンション売却方法である「仲介」と「買取」の違いについて解説していきます。
不動産会社に「仲介」してもらう
「仲介」による売却とは、不動産会社が広告・宣伝を行うことで次の不動産の保有者を見つける方法です。
つまり実際にワンルームマンションを買い取るのは不動産会社ではなく、物件を探している個人(または団体・法人)となります。
よって、仲介の場合は不動産会社への報酬として仲介手数料を支払うことが必要です。
物件金額などの諸条件に売主と買主が同意した後、売買契約を締結することで売却完了となります。
「仲介」によるワンルームマンション売却方法は、一般的に売却価格が高くなりやすい点が特徴です。
不動産会社に「買取」してもらう
不動産会社によるワンルームマンションの「買取」とは、物件を探している個人や法人ではなく不動産会社に直接物件を売却する方法です。
買取によるワンルームマンション売却は、手間が少なく即金性がある点が大きな特徴といえます。
不動産会社は買い取った物件をリフォームや相場変動などで価値を上げた後に、顧客に売却することが一般的です。
【ワンルームマンション売却】2つの方法を徹底比較
前の章ではワンルームマンションの売却方法である「仲介」と「買取」の概要についてご紹介しました。
物件売却先を実際に物件を探している人とするのか、不動産会社とするのかで根本的な売却方法や手続きは大きく違ってきます。
しかしながら、「仲介と買取でそれぞれどのような特徴の違いがあるのかわからない」といった方もいらっしゃると思います。
各売却方法の特徴の違いがわからないと、目的に応じて仲介と買取を選択することは難しいですよね。
そこでこの章ではワンルームマンション売却方法である「仲介」と「買取」の各メリット・デメリットを解説していきます。
売却方法を選定される際にぜひご参考ください!
仲介のメリット
fa-arrow-circle-right買取に比べて売却価格が高くなる
fa-arrow-circle-right売却ではなく賃貸に出すことも可能
fa-angle-double-down仲介のメリット1:売却価格が高くなる
仲介を利用する最大のメリットは物件の売却価格が高くなることです。
仲介でワンルームマンションを売却する場合、売主は売却価格を自由に設定することができます。
なので多少市場価格より高めの価格に設定していたとしても、買主が物件を納得すれば問題なく売買は成立します。
部屋の清掃などの内見準備を抜けなく行った上で条件交渉を進めることができれば、さらに高価格でワンルームマンションを売却することも可能です。
「市場価格と同等かそれ以上の価格でマンションを売却したい」という希望を持っている方は、間違いなく仲介による売却を選択するべきといえます。
fa-angle-double-down仲介のメリット2:売却ではなく賃貸に出すことも可能
仲介の場合は物件を売却するだけでなく賃貸に出すことも可能です。
いつか住み直す予定がある場合や子どもに資産として残しておきたい場合等、すぐに物件を売却したくはないと考えられる方もいらっしゃると思います。
このような場合は物件を賃貸に出して運用し、インカムゲインとして収益を得ることも可能です。
不動産会社の担当者とは賃貸に出すかどうかを相談することもできるので、処理に困っている物件があればひとまず相談してみることをおすすめいたします。
仲介のデメリット
fa-arrow-circle-right売却完了までに数ヶ月の期間を要する
fa-arrow-circle-right瑕疵担保責任を負う必要があり、予想外の出費が発生する可能性がある
fa-angle-double-down仲介のデメリット1:売却完了までに数ヶ月の期間を要する
ワンルームマンションを仲介で売却完了するまでには、6ヶ月〜1年ほどの期間が必要となることが一般的です。
そのため「すぐにお金が必要!」という方には向いていない売却方法といえます。
また周辺物件の相場が急激に下がっている場合なども、売却完了まで時間がかかる仲介売却は不適な場合があります。
fa-angle-double-down仲介のデメリット2:瑕疵担保責任を負う必要がある
仲介でワンルームマンションを売却する場合、売主は瑕疵担保責任を負う必要があります。
瑕疵(かし)とは簡単にはわからない欠陥や不具合のことです。
つまり雨漏りやシロアリ被害など外観上わかりにくい物件の不具合等が発見された場合、トラブルの時期によっては売買が完了していても売主側が費用を支払う必要があります。
実際にこのようなトラブルが発生してしまうと売主は多額の費用を負担しなければならないので、物件に問題がある場合は事前に修繕を行っておくことが望ましいと言えます。
買取のメリット
fa-arrow-circle-right売却完了までの期間が短く、即金性がある
fa-arrow-circle-right問題がある物件でも買い取ってもらうことが可能
fa-angle-double-down買取のメリット1:売却完了までの期間が短く、即金性がある
不動産会社に物件の買取をお願いする場合、仲介で売却をする場合と比べてかなり短い期間で売却を完了することが可能です。
売却価格は不動産会社が提示したものが基準となりますが、価格に納得さえすればその場で売買契約の締結作業に取り掛かることもできます。
このためすぐにまとまったお金が必要な場合や、周辺不動産の相場傾向が不安定となり早期に売却を完了した方が利益を確保できるような場合は、買取を選択した方が良いケースもあります。
fa-angle-double-down買取のメリット2:問題のある物件でも買い取ってもらうことが可能
仲介による売却の場合、買主の目的は住居利用や投資なので物件に不具合がある場合は売却が困難となります。
先述の瑕疵担保責任を負うことを避けるためにも、仲介で売却する前には物件のリフォームや修繕を済ませておくことが望ましいです。
しかし買取の場合は不動産会社が買取後に自社で物件の修繕を行うため、物件に多少問題があってもそのまま買い取ってくれるケースが多いことはメリットと言えます。
買取のデメリット
不動産会社による買取でワンルームマンションを売却する場合は、不動産会社に高額な仲介手数料を支払う必要はありません。
買取の場合は瑕疵担保責任を負うこともないのでトラブルを防止するための物件修繕などを事前に実施する必要もなく、費用を抑えて物件を売却することが可能です。
しかしながら買取を選択する場合は、物件の売却価格が大幅に安くなってしまう点には注意が必要といえます。
買取で売却した場合の価格は、仲介で売却した場合のマイナス30%程度が一般的な相場です。
つまり仲介で2500万円で売却できる物件であっても、買取で売却した場合の価格は1750万円まで下がってしまうということになります。
これは不動産会社が買い取った物件を顧客に売るために必要となる修繕費や広告費を確保するために発生する価格差です。
しかし不動産会社は諸費用をかなり大きく見積もって買取価格を設定しているので、買取を選択する場合に比べて損をしてしまう可能性が非常に高いといえます。
買取による売却は手間が少なく即金性があることが大きな特徴ですが、余程の事情でない限りは仲介による売却を選択した方が無難と言えるでしょう。

【ワンルームマンション売却】ケースによって方法を分ける
前の章では「仲介」と「買取」のメリットとデメリットをご紹介いたしました。
いずれの方法にも特徴があるため、ケースに応じて仲介と買取を使い分けることがワンルームマンションの売却を成功させるコツとなります。
最後の章ではそれぞれの売却方法がおすすめな人の特徴をまとめました。
自分に合った方法を選択して売却を成功させるために、ぜひ参考にしてくださいね!
仲介がおすすめな人の特徴
仲介によるワンルームマンション売却の最大の利点は、市場価格かそれ以上の価格で物件を売却できる点です。
一方で、売却完了までには長期間を要する点やリフォーム・修繕が必要となるケースがある点はデメリットと言えます。
以上より、即まとまったお金が必要ではないものの着実な準備や交渉により高価格で物件を売却したい方は「仲介」による売却が断然おすすめであると言えます。
買取がおすすめな人の特徴
買取によるワンルームマンション売却のメリットは、手続きの簡易さと売却期間の短さです。
しかしながら仲介で売却する場合に比べて大幅に売却価格が低くなってしまう点は無視できないデメリットと言えます。
即自キャッシュが必要であるなど特別な事情があり、売却価格の低さを許容できる人には「買取」も選択肢となりえるでしょう。
【ワンルームマンション売却】まとめ
ワンルームマンションの売却方法には「仲介」と「買取」の2種類の方法があります。
仲介は時間と手間がかかるものの高価格で物件を売却することができ、買取は物件価格が低くなるデメリットの代わりに手軽に短期間で売却を完結させることができます。
売却価格の違いから仲介によるワンルームマンション売却を選択する人が多いですが、買取でスピーディーに物件売却を済ませる方が良い場合もあり、まさにケースバイケースと言えます。
いずれにしても納得のできるワンルームマンション売却を達成するためには、売却目的を事前に明確にしておくことが必要不可欠です。
目的に応じた売却方法を選択することで、不動産売却の成功を目指しましょう!